中田監督がお父さんと最期にかわした言葉
「お父さん人生に悔いはない?」
「悔いはない」
そう言い切った父。わが身を振り返ったとき、
「今の自分は最期にそう言い切れるのか?」
「やり残してることはないのか?」
そう思い立った監督は、単身、イタリアリーグセリエAにコーチ留学します。そして、言葉も通じない、給料も出ないからお金もないという中で必死に何かをつかもうと努力します。その時組まれたテレビ番組でのインタビューされた時の言葉、
「日本が世界に勝つためにはどうすればいいか?それしか頭にない」
十数年もバレーから遠ざかって、どこの監督でもコーチでもない人が語った言葉です。すごいですね。当時の中田監督の頭の中では、ある程度今の自分の姿がイメージできていたのかもしれませんね。本当にすごい人です!!
日本に帰って来てからの活躍はみなさんもご存じのとおり。久光製薬スプリングスの監督に就任し、何度も何度も日本一に輝きます。そして、岩坂選手、新鍋選手、石井選手、長岡選手という今の全日本の中核を担う人たちを世界に通用できるプレーヤーに育て上げます。
そして全日本監督就任!!
私たちでは想像もつかないような挫折を乗り越え、東京オリンピックに向けて大きな光を放つ指導者になりました。
まさに「選ばれし者」ですね
長きにわたり連載した「選ばれし者」
いよいよ次回が最終回です。
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